旅行

金沢建築弾丸ツアー(1日目)

「建築を見に行く」という行為は、著名な古刹・城郭・洋館でもない限り、建築の業界に携わる者でなければなかなか理解し難い行動かもしれない。いや、この業界にいても理解を示さない人は一定の割合で存在し、ましてや絨毯爆撃のように片っ端から目とカメラ…

千葉日帰り建築めぐり

「ホキ美術館に行きたい」動機はいたってシンプルだ。千葉市には社会人を始めて2年ほど住んでいたが、日々の仕事に忙殺され建築見学もろくにしないまま慌しく去ってしまった。しかしホキだけは見なければ建築に関わる者として恥ずかしい、そんな勝手な思いこ…

補章:「旅行の設計」のすすめ

今回の5泊7日間のNY旅行では安全かつ貪欲にアートと建築に触れ合うというコンセプトのもと、普段の旅行以上に綿密なスケジュールを組む必要があった。というのも、昨年の夏に行ったシンガポールでは、スケジューリングの甘さからリベスキンドのにょろにょろ…

ニューヨークの建築・アートめぐり(6日目)

ステファヌ・マラルメは「世界は一冊の書物に到達するために存在する」と言ったが、マンハッタンの章は数ページほど書き足さなくてはならない。と言いたくなるほどNYの建築とアートにどっぷり浸かった旅行もいよいよ最終日。日本に帰りたくない、仕事したく…

ニューヨークの建築、アートめぐり(5日目)

ニューヨークの朝は寒い。特にこの日は最低気温が-10℃とかなり冷え込み、外に出ると風が吹き付け、思わず手をポケットに引っ込めた。ニューヨークはこの日から始業する企業も多く、朝の人通りも多かった。僕らはPark Avenueを通ってGrand Central駅まで歩き…

ニューヨークの建築、アートめぐり(4日目)

4日目はきょうこ氏とエンパイアステートビルの前で待ち合わせたが、僕らも彼女も遅刻してしまい、エンパイアステートビル展望台の列で合流することになった。「待ち合わせに間に合わない」と慌てていた妻も、相手の方が遅れるとわかり余裕が出たのか、スタバ…

ニューヨークの建築、アートめぐり(3日目)

3日目は僕と妻の共通の友人で、ボストンに住むきょうこ氏とノイエ・ガレリエにて合流する予定となっていた。ノイエ・ガレリエの開館時間は11時、それまでの間、ホテルからグランドセントラル駅まで街を歩くことにした。 Seagram Building / Mies van der Roh…

ニューヨークの建築、アートめぐり(1,2日目)

2015年12月31日〜2016年1月6日まで、ニューヨークに建築とアートを求めて旅行をした。 年末はロシア・トルコ間で折衝があり、パリでISISによる同時テロが発生したりと国際情勢が不穏な中での旅だったので、同行する妻との約束事として①18時以降出歩かない ②…

広島建築めぐり 2012夏

8月の12〜14日に広島に行ってきました。 丹下さんの広島平和記念資料館をはじめ、大文字の建築からミニマルな建築まで質の高い建築に恵まれているという広島は、学生のころからずっと行きたくて仕方のなかった場所でした。 今回はこの旅行で観てきた建築群を…

大分建築めぐり (2日目)

続き(1日目はこちら) 別府湾から朝日がのぼりました。 緋色の太陽を撮るあいさん。今日はまず九重夢大吊橋に行きました。山道をぐるぐるまわること1時間、深い谷地形のところにやってきました。ここに架かっているのが九重夢大吊橋です。 朝なのでそれほど…

大分建築めぐり (1日目)

先日大分の建築めぐりに行ってきました。 もとはというと僕が「建築家の墓」というテーマで卒論を仕上げていたところ、Twitter経由で美大生のまきのさんと出会いました。出身が近所だったこと、茶室制作の経験があること、そして何より「死」という重いテー…

大阪・神戸の建築を見て回ったこと

先日、内定先の内定者懇親会のために大阪へ行きました。 が、のっけから遅刻をしてしまい、懇親会には1時間程度しか出席することができませんでした。何やってんだか…。 幸い同期には恵まれ、その後も意気投合した一部の連中で夜の大阪に繰り出し、その夜は…

六甲の教会(風の教会)に行ったこと

今日は先日行ってきた1週間の旅行の中で、特に六甲山にある六甲の教会(設計:安藤忠雄)に行ったことを書きます。 参照したのは『建築MAP大阪/神戸』。ここに掲載されている抽象的な地図だけを頼りに目的地を目指します。 しかしこの教会はロープウェーの乗…

アンフォルメル中川村美術館に行ったこと

ようやく長い寒さもなくなり、日中は穏やかに暖かい季節になりましたねー。 今日は先日の帰省中に行った「アンフォルメル中川村美術館」の事を書きます。 先日NHKのドラマ『TAROの塔』を見ている最中、松尾スズキ演じる岡本太郎がフランスで40年代から始まっ…