書評

五十嵐太郎・菅野裕子著『様式とかたちから建築を考える』を読んで

五十嵐太郎・菅野裕子著『様式とかたちから建築を考える』(平凡社, 2022) 横浜国立大学の菅野先生より新著をご恵贈いただいた。私のような業界の隅で細々と生きる一介のサラリーマンを気をかけていただき恐悦至極、感謝感激、早速背筋を正して拝読したのだ…

『建築の多様性と対立性』(2011)

ロバート・ヴェンチューリ著、伊藤公文訳 『建築の多様性と対立性』 2011,鹿島出版会ヴィンセント・スカーリーは冒頭の紹介において「これは容易ならぬ本である」との物々しい前書きとともに、そのエッセンスを書き綴る。 彼はコルビュジエとヴェンチューリ…