アート

『東京のかわいい看板建築さんぽ』発売のお知らせ

© tegamisha 先般、看板建築の3冊目、自身の名前では2冊目となる著書を上梓した。本書は東京都内に現存し、かつ現在も営業中の店舗に焦点を絞ったさんぽ本で、都内の下町めぐりに最適な構成となっている。 タイトルからも察しがつくように、メインターゲット…

『看板建築図鑑』発売のお知らせ

2019年12月24日、前著『看板建築 昭和の商店と暮らし』の出版から7ヶ月後、満を持して『看板建築図鑑』を出版する運びとなった。初の単著である本書は、2018年の春に「大福書林」という出版社から届いた「このブログ記事にある立面図集をつくりませんか?」…

看板建築を描くことについて

《蜷川家具店(1930)》2018年に入ってから、時間を見つけては看板建築の写真を撮り、立面図を起こす作業に没頭している。一体何を始めたのかと疑問に思っている方もいるかもしれないが、決して伊達や酔狂で描いている訳ではない。・・・と言いつつも、狂人…

ラブドールと写真家 ―「LOVE DOLL × SHINOYAMA KISHIN」展トークイベント レポート

出典:WWD 手渡された名刺には「芸術家」でも「アーティスト」でもなく、「写真家」という肩書きが控えめに書かれていた。「激写」という言葉を生み出し、時代とともに先端を走り続ける篠山紀信氏は、週刊誌のグラビアをはじめ「写真」を媒体に多岐に亘る被…

千葉日帰り建築めぐり

「ホキ美術館に行きたい」動機はいたってシンプルだ。千葉市には社会人を始めて2年ほど住んでいたが、日々の仕事に忙殺され建築見学もろくにしないまま慌しく去ってしまった。しかしホキだけは見なければ建築に関わる者として恥ずかしい、そんな勝手な思いこ…

ニューヨークの建築・アートめぐり(6日目)

ステファヌ・マラルメは「世界は一冊の書物に到達するために存在する」と言ったが、マンハッタンの章は数ページほど書き足さなくてはならない。と言いたくなるほどNYの建築とアートにどっぷり浸かった旅行もいよいよ最終日。日本に帰りたくない、仕事したく…

ニューヨークの建築、アートめぐり(5日目)

ニューヨークの朝は寒い。特にこの日は最低気温が-10℃とかなり冷え込み、外に出ると風が吹き付け、思わず手をポケットに引っ込めた。ニューヨークはこの日から始業する企業も多く、朝の人通りも多かった。僕らはPark Avenueを通ってGrand Central駅まで歩き…

ニューヨークの建築、アートめぐり(4日目)

4日目はきょうこ氏とエンパイアステートビルの前で待ち合わせたが、僕らも彼女も遅刻してしまい、エンパイアステートビル展望台の列で合流することになった。「待ち合わせに間に合わない」と慌てていた妻も、相手の方が遅れるとわかり余裕が出たのか、スタバ…

ニューヨークの建築、アートめぐり(3日目)

3日目は僕と妻の共通の友人で、ボストンに住むきょうこ氏とノイエ・ガレリエにて合流する予定となっていた。ノイエ・ガレリエの開館時間は11時、それまでの間、ホテルからグランドセントラル駅まで街を歩くことにした。 Seagram Building / Mies van der Roh…

ニューヨークの建築、アートめぐり(1,2日目)

2015年12月31日〜2016年1月6日まで、ニューヨークに建築とアートを求めて旅行をした。 年末はロシア・トルコ間で折衝があり、パリでISISによる同時テロが発生したりと国際情勢が不穏な中での旅だったので、同行する妻との約束事として①18時以降出歩かない ②…

面と線についての覚え書き

半年くらい前に国立新美術館でやっていた「ルーブル美術館」展と、サントリー美術館での「若冲と蕪村」展を同日に観たことを思い出したんだけど、その時に西洋絵画と日本の絵画の根本的な対象に対する認識の違いというものに気づいたので、少々考察を加えな…

大分建築めぐり (2日目)

続き(1日目はこちら) 別府湾から朝日がのぼりました。 緋色の太陽を撮るあいさん。今日はまず九重夢大吊橋に行きました。山道をぐるぐるまわること1時間、深い谷地形のところにやってきました。ここに架かっているのが九重夢大吊橋です。 朝なのでそれほど…

大阪・神戸の建築を見て回ったこと

先日、内定先の内定者懇親会のために大阪へ行きました。 が、のっけから遅刻をしてしまい、懇親会には1時間程度しか出席することができませんでした。何やってんだか…。 幸い同期には恵まれ、その後も意気投合した一部の連中で夜の大阪に繰り出し、その夜は…

アンフォルメル中川村美術館に行ったこと

ようやく長い寒さもなくなり、日中は穏やかに暖かい季節になりましたねー。 今日は先日の帰省中に行った「アンフォルメル中川村美術館」の事を書きます。 先日NHKのドラマ『TAROの塔』を見ている最中、松尾スズキ演じる岡本太郎がフランスで40年代から始まっ…